ズーランダー No2
映画『ズーランダー No.2』の感想&レビューです。前半はネタバレなし、後半からネタバレありとなっています。

原題:Zoolander 2 
製作国:アメリカ 
製作年:2016年 
日本では劇場未公開:2016年にDVDスルー 
監督:ベン・スティラー 

【個人的評価】
 星 1/10 ★
 

あらすじ

世界的なセレブばかりを狙った連続殺人事件が発生。捜査に乗り出したインターポールの女性捜査官バレンティーナは、かつてスーパーモデルとして活躍したデレクとハンセルに協力を依頼する。そんな彼らの前に、悪の首謀者ムガトゥとその手下が姿を現し…。


ゴールデンラズベリー賞では「No.1」

先日、米アカデミー賞のノミネート作品が発表されました。割と世間の事前の予想どおりのラインナップでしたね。もうすでに『ラ・ラ・ランド』が賞を総なめにする雰囲気がムンムン漂っています…。

そして、良い映画があれば、ダメな映画もある…。そんなクソ映画をみんなで決めるゴールデンラズベリー賞のノミネート作品が米アカデミー賞の前にすでに公開済みです。米アカデミー賞に日本関連のあの作品が選ばれず悔しいっ!なんて気持ちもあるでしょうが、こっちのゴールデンラズベリー賞に選ばれた日本関連作品がないのは良かった…。

では、具体的にどんな作品がゴールデンラズベリー賞にノミネートされたかというと、このブログでも感想を書いた作品も多数、各部門にノミネートされています。『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』、『インデペンデンス・デイ リサージェンス』、『エンド・オブ・キングダム』、『キング・オブ・エジプト』、『スーサイド・スクワッド』、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影』…。なんか作品タイトルを並べるとすごく楽しそうなのに、どうしてこうなったのか。

そんななか最多で9つのノミネートを達成したのが本作『ズーランダー No.2』です。

この作品は、2001年のアメリカ同時多発テロから2週間後というなんともバットタイミングに公開されたコメディ映画『ズーランダー』の続編。アメリカでは2016年2月に公開され、日本では劇場公開されずにDVDスルーです。

なぜ続編を作ろうと思ったのかさっぱりですが、前作のファンだったら続編と聞くとちょっと楽しみになるもの。しかし、結果は察しのとおり。ファンでさえ「これはない…」みたいな反応が散見される始末です。なので、決しておすすめです!とは言えない…。

「じゃあ、なんで紹介するんだ」という感じですが、実は本作、Amazonプライムビデオで配信中なんですね。Amazonプライム会員の人はすぐ観れるし、会員じゃない人も無料お試し期間を利用すればいいので、つまりタダで観れる。タダで観賞できるなら、紹介しても罪悪感はないかなと思った。それだけです(投げやり)。

本作の見どころは豪華キャスト陣。というかそれしかない。ハリウッド俳優ってこういうお仕事もしなきゃいけないんだなという気持ちになります。

名作・傑作を食べ飽きた人は、この味の全くしない映画を嗜むのもいい…ということにしておきましょう。






↓ここからネタバレが含まれます↓





何がしたかったんだ、ベン・スティラー

冒頭からフルスロットルで飛ばしてくる本作。

この序盤最初、やたらとたくさん銃弾を撃ち込まれて死亡するジャスティン・ビーバーが本作の個人的に面白かったところかな。あとは…うん、ね。

いや、もちろん豪華キャスト陣は見どころでした。でも、カメオ出演含めて痛々しいだけだった…。ベネディクト・カンバーバッチなんて『ドクター・ストレンジ』でものすごくカッコいい役柄を披露しているのに、本作はこれですよ…。もうちょっと仕事選べる立場だろうに…。

ストーリーはないようなものなのは良いとして、ギャグが全体的に普通にすべっているのが致命的。個人ネタも面白くないし、コメディ映画に大切なキャラのかけ合いによる相乗効果から生まれる魅力もゼロ。「何がしたかったんだ、ベン・スティラー!」って感じです。

そういえば、前作で結婚して妻となったマチルダが冒頭説明でいきなり死亡しますが、マチルダを演じるクリスティン・テイラーはベン・スティラーの妻。今作のベン・スティラーはペネロペ・クリスの胸を触って結婚してたけど、クリスティン・テイラーはこれで良かったのか?なんて思ったりも。まあ、もうどうでもいいのでしょうけど。

それにしてもペネロペ・クリスは全くギャグが合っていなかった…。イマドキああいう女性キャラは古すぎやしないか…。
 
2

やっぱりこういうコメディはもう現代では通用しないのではないかと改めて思いました。ちゃんと批評的にも評価されたお下品コメディとして2016年は『ソーセージ・パーティー』や『デッドプール』があったわけで、今はコメディでもこれくらい徹底して洗練されていなければ受けないのでしょう。

もしゴールデンラズベリー賞を受賞出来たら、ベン・スティラーは会場で「マグナム」なキメ顔を披露するくらいはしてほしいですね。そしたら、本作一番の笑いが巻き起こる…かもしれません。